制作ガイド
漫画のコマ割り:動きとつながりが伝わる絵コンテ
物語の流れを描ける瞬間に分けて、画像生成の前に場面の飛躍や分かりにくい接続を見つけましょう。

一つのコマに一つの役割を持たせる
絵コンテは、続けて起こる出来事を、読者がつなげて理解できる瞬間に変えるものです。まず各コマの役割を書きましょう。場所を示す、問題に気づかせる、選択を見せる、結果を見せる、といった役割です。背景に細かな情報があっても、主な動作は短い一文で説明できるようにします。
ミナが傾いた苗を助ける物語で考えます。「じょうろを持ち、濡れた土に気づき、じょうろを置き、支柱を探す」は一瞬ではなく、一連の動作です。考えが変わる場面と、その後の行動を分けましょう。道具が突然変わるだけでは、読者はその理由を理解できません。

小さなショットリストを作る
次の5コマを練習の出発点にしてください。すべての物語を同じ形にする必要はなく、伝えたい情報に合わせて増減します。
| コマ | 主な絵 | 役割 |
|---|---|---|
| 1 | 屋上のプランターの横に立つミナを引きで描く | 場所と傾いた苗を示す |
| 2 | じょうろに手を伸ばす姿を中距離で描く | 最初の考えを見せる |
| 3 | 濡れた土と、その上で止まった手を寄りで描く | 手を止める理由を示す |
| 4 | 茎の横に支柱を置く手を寄りで描く | 新しい選択を見せる |
| 5 | まっすぐ立つ苗とミナを中距離で描く | 結果を受け止める時間を作る |
細部を見せる必要がある場面では寄り、結末では視野を広げています。毎回違う角度にする必要はありません。同じ構図を繰り返すことで、小さな姿勢の変化がかえって伝わることもあります。

人物と小物の連続性を書き留める
変えない要素を決めます。ミナの丸い眼鏡、黄色いシャツ、青緑色のオーバーオール、鉢の形、じょうろの位置などです。その横に、意図して変わる要素も書きます。手が動く、支柱が加わる、苗がまっすぐになる。この二つを分けると、確認の基準がはっきりします。
左右の関係にも注意しましょう。最初にミナがプランターの左側にいたのに、説明なく反対側に移ると、読者は移動したと思うかもしれません。視点を変える場合は、背景の目印や間のコマで位置関係を伝えます。目線も確認し、注目すべき苗や土に視線が向いているかを見ます。

台詞と間のための余白を作る
台詞は画像の説明とは別に記録します。3コマ目なら、絵の説明は「濡れた土の上で手が止まる」、台詞は「待って。水はもう十分だね」とします。後から吹き出しを置けるよう、人物の近くに情報量の少ない場所を残しましょう。手がかりになる苗や土を文字で隠してしまわないことが大切です。
ページを組むときは、読む方向を一つに決めて守ります。この練習では各段を左から右へ、段は上から下へ読む配置にします。結末のコマを大きくすると注目を集められますが、抜けた物語の段階を大きさだけで補うことはできません。まず同じ大きさの四角で並べ、流れが理解できるか確認してください。

ショットを確定する前に確認する
台詞を隠し、絵の説明だけを読みます。初めて見る読者のつもりで、次を確認しましょう。

各コマの主な動作は一つか。
支柱が出る前に、濡れた土を見せているか。
服、小物、人物の位置がつながっているか。
重要な部分を隠さず吹き出しを置けるか。
最後のコマが最初とは違う結果を示しているか。
KOMIでは、編集できる絵コンテの説明を整えてからショットを確定し、モデル選択と見積もりの確認に進みます。曖昧な一文をこの段階で直すと、生成したい内容が明確になります。物語から見直す場合は1ページの物語を作る練習へ、準備ができたら生成、ページ構成、書き出しの手順へ進んでください。


